本来ETCカード発行には付帯元となるクレジットカードを作る必要があり、当然ですがカード発行には審査があります。
しかしクレジットカードを作りたくない又は作れない方の為に、ETCパーソナルカードというものが高速道路管理会社6社(NEXCO各社、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社)より共同で発行されています。
マイレージサービスや割引も適用
通常のETCカード同様にETCパーソナルカードでもマイレージサービス※や平日朝夕割引、深夜割引など各割引が受けれます。
※マイレージサービスを受けるには登録が必要
支払いは後払い
申込み時に引落しの為の金融機関口座を記入し、支払いは1ヶ月単位の後払いとなっています。
これだけを見れば通常のETCカードと同様ですが、引落しが履行できなかった場合の為のデポジット(保証金)が必要となります。
預託デポジット額
デポジット額は月平均利用額や年間最高利用月額に応じて変わります。
預託デポジット額の決定方法は少しややこしいです。月の平均利用額を5,000円単位で切り上げた額(10,000円未満の場合は10,000円)の4倍、もしくは年間最高月利用額を20,000円単位で切り上げた額のどちらか多いほうが預託デポジット額となります。


いずれにせよ、月平均利用額が10,000円未満の場合『10,000×4=40,000』となりますので、デポジットは最低でも40,000円必要となります。
手数料
クレジットカード付帯のETCカードなどでは年間手数料などカード維持に掛かる手数料は無料の場合がほとんどですが、ETCパーソナルカードの場合1,234円の年会費が掛かります。
総評
高額なデポジットや毎年掛かる手数料を考えると、クレジット会社発行のETCカードと比較してはメリットがありません。
しかし冒頭でも書いたように、クレジットカードを作りたくない方や事情によりクレジットカードを作れない方がETCカードを必要とした場合、選択肢はこのETCパーソナルカードになります。
デポジットはあくまで預託金であり、マイレージサービスや各割引も適用されるので年会費さえ許容できればなんら問題ありません。
詳しい説明や申込み方法は以下をご覧ください。
法人や個人事業主を対象とした法人ETCカードは以下をご覧ください。